赤城山は、関東地方の北部、群馬県のほぼ中央に位置する県のシンボル的な山で、榛名山や妙義山と並び上毛三山の一つとして知られています。春は白樺牧場にある10万株のレンゲツツジが咲き、夏は避暑地として、秋は湖畔周辺の紅葉、冬は数少ない氷上ワカサギ釣りの聖地として有名です。
最高峰、黒檜山(標高1,828m)をはじめ鈴ヶ岳、地蔵岳、長七郎山、駒ケ岳などに囲まれたカルデラ内には大沼、小沼、覚満淵そしてあまり知られていない血の池と大小4つの湖沼があります。
白樺とダケカンバやミズナラ等の大木や湿原といった多彩な自然が広がり、登山やハイキング、釣り、また冬にはスノーシューや氷上でのワカサギ釣りが楽しめます。
大沼周辺にはビジターセンター、テニスコート、牧場などの施設があります。また、大沼、小沼、覚満淵周辺や黒檜山には、関東ふれあいの道をはじめ、登山道や散策道が整備されていて、四季それぞれの自然の美しさを満喫できるようになっています。
約1時間 ハイキング向け
大沼は88平方メートルの面積を持つ周囲4キロの赤城山最大の湖。
湖畔の原生林の中を歩き、途中小鳥ヶ島にある赤城神社を通過します。特に紅葉の季節、朱と黄に染められた山々と湖の青色の対比の美しさは多くの人を魅了します。
30分 ハイキング向け
覚満淵は大沼の南東側に位置する『ミニ尾瀬』といった雰囲気を持つ沼。
周囲500mの小さな沼の周囲は湿地帯となっており、モウゼンゴケ、ミズバショウ(4月下旬~5月下旬)、ニッコウキスゲなどが咲きます。また野鳥がたくさん訪れるため野鳥観察も楽しめます。一部バリアフリー化された木道と平坦な道からなる散策道はとても歩きやすく、小さな子供から高齢者まで安心してハイキングが楽しめます。
40分 ハイキング向け
県道70号の行き止まりの鳥居峠は東側に山並みと街の風景が望め、朝日や雲海の撮影ポイントにもなっています。西側には覚満淵が一望でき、北側には春一番にヤシオツツジの咲く篭山があります。
南には小地蔵に行く木製の階段が続いていて、林の間を登り詰めると小沼までは直ぐです。右手に地蔵岳、左手に長七郎がそびえている小沼はひっそりと青く静かに佇んでいます。
2時間30分 ハイキング向け
小沼の東側に位置する長七郎山は短時間で山頂に登ることができる山。山頂からは小沼、大沼を眼下に見下ろし地蔵岳を眺めることができます。
長七郎山をくだり、オトギの森に入っていきます。ここからはミズナラの森となり、澄んだ空気を胸いっぱい吸い込んで身も心もリフレッシュできます。
約1時間30分 ハイキング向け
大沼湖畔の水芭蕉(4月下旬)やコバイケイソウ(7月~8月)の群生も観られるミズナラの林を登って、白樺林の句碑の遊歩道を歩きます。水原秋桜子を始め俳人の句碑と赤城れんげつつじの会が公募した優秀作品が建っています。あなたも一句ひねってみませんか!6月の見晴らし山は山ツツジとレンゲツツジのオレンジ色で埋め尽くされます。緑の林を抜けると大沼が眼下に開け、正面の黒檜山の麓に赤城神社の赤い橋が眺められます。
約2時間 登山向け
山岳信仰の山として古くから登られて、山頂には何体ものお地蔵様が佇んでいます。近くには沢山の重要なアンテナが建てられていて、その辺りから360度の大パノラマが広がるすばらしい景色を堪能できます。遠足の子供達の元気な声が木霊しています。コミック&アニメ「ヤマノススメ」(しろ 著)にも地蔵岳が描かれています。
約3時間30分 登山向け
大沼の湖畔東にその優美な姿を見せています。登山コースは湖畔から登る山道で、よく整備されていて、家族連れでも安心して登ることができます。
黒檜山山頂からの360度のパノラマは上州武尊山、皇海山(すかいさん)や上越国境の山々まで見渡すことができ、登山の疲れを忘れさせてくれます。
約3時間 登山向け
5月下旬からジャクナゲの花が咲き、6月中旬頃には白樺牧場一帯にレンゲツツジが咲き誇ります。また8月下旬になるとハギ、マツムシソウ、オトギリソウなど高山植物の花々が目を楽しませてくれます。
鍬柄山山頂からは地蔵岳、大沼、白樺牧場などのみごとな眺望が迎えてくれます。鈴ヶ岳山頂からは黒檜山、鍋割山をはじめ榛名、妙義などが見渡せます。
約4時間 登山向け
荒山高原は5月中旬からレンゲツツジが満開となり、また10月下旬の紅葉シーズンの景観も美しく、特に紅葉の中に咲くリンドウ、アザミなどの花々が楽しめます。
鍋割山からの足元に広がる関東平野の眺めは圧巻であり、晴れ渡っていれば、富士山、南アルプスも眺めることができます。